突然ですが、リハビリテーションは誰が誰のために行うものだと思いますか?

理学療法士が行うもの?

作業療法士が行うもの?

言語聴覚士が行うもの?

リハビリテーションがさす言葉の意味は、

『障害をもった方が可能な限りもとの社会生活をとりもどすことを意味します。それには障害自体が軽減するように機能訓練を行う必要もありますが、それ以上に本人が生活の中で積極的に体を使うことが重要です。さらには体の不自由が残っても安心して生活ができるような社会を実現すること』と言われています。

ですので、最初の質問の答えとしては、

『自分自身が自分のために行うもの』

となるのではと思います。

もちろん、

どうすればよいかわからない。

自分自身では限界がある。

などなどあると思います。

そのお手伝いをするのが、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士と言われるリハビリ専門職や看護・介護職です。

 

 

今回、ご紹介するご利用者さんは、介護予防通所リハをご利用のA様

週1回のご利用ですが、自宅では転倒を繰り返したりされていました。

そのため、大好きだったショッピングも敬遠気味になっていたそうです。

そんなA様、ご利用時には、理学療法士・作業療法士と一緒に運動を行い、あわせて自宅でできる運動の指導も行いました。

 

指導させていただいた内容は、忘れないように冊子を作成しお渡ししています。

 

約3か月前に冊子をお渡しし、A様は毎日、自主運動を継続されました。

最初はセット数も少なかったそうですが、徐々に回数を増やしていかれました。

また、毎日の散歩も心掛けておられました(散歩しやすいように福祉用具の変更も実施しました)。

 

約3か月後の変化がこちらです。

 

 

自主運動前後の変化

約3か月前は歩くときにお尻が左右に揺れています。

これは、体重をかけた足中殿筋というお尻の筋肉が弱く骨盤が傾いている状態です。

約3か月後の状態は骨盤の傾きが減っていると思います。

 

そして、最近は自宅での転倒も無いとのことです。

 

週1回の介護予防通所リハですが、しっかりと自宅で運動を行うことで効果は表れてきます。

現在はコロナ禍であまりショッピングなどいけないようですが、落ち着いてくれば、好きなショッピングに出かける事も再開できそうです。

 

これからも、当通所リハビリではご利用者さんの

『やりたい』や『やりたいけど、あきらめてしまった』

を『できる』ようにお手伝いをしていきたいと思います。